風が吹いている限りエネルギーを自給できる「ヨット型ドローン」の開発奮闘記です

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ヨット型ドローン開発奮闘記

関東経済産業局「地方発!ベンチャー企業ミートアップ」出場の思い出

2020年2月13日に、関東経済産業局が主催の投資家向けピッチイベントに参加して参りました。自身、投資家さんの目の前で話をする機会が初であり、貴重な経験を積むことができました。
簡単なあらましと将来の自分への言い聞かせを。

1.出場のきっかけ

オフィスをシェアさせてもらっているソフトウェア会社さんの社長さんが、関東経済産業局さんを紹介してもらいました。ソフト屋さんは既にそのイベントでピッチ経験済み。ただその時は資金調達目標ではなく、販路拡大で行ったのだそうです。

でも、私が本件で関東経済産業局にコンタクトしたのが昨年の11月で、この2月にピッチさせてもらえたのですごい巡り合せですよね。

2.発表まで

1/10に、2月登壇の打診があり、1/17までにA4で1枚程度の概要を提出することに。かなりひっ迫スケジュールです。ここで発表のタイトルを決めます。
今回は「ヨット型ロボットでの洋上情報取得サービス」としました。
これが後々ちょっと引っ掛かりを生じさせることになり。

ピッチ当日は10分プレゼン、10分質疑応答。登壇企業は5社。
プレゼン資料はまず1/31には初回提出をしなさい、でした。
結果的に発表直前まで訂正は可能でしたけど。

当初のプレゼンの方針としては、
「投資家さんにワクワク感を伝える資料を!」でした。
弊社のアイデアの秀逸さのアピールと、
課題解決に導く過程を説明していきます。

一方で、ソフト屋さん社長はいろいろ助けてくれて、
本番3日前には役場の人や銀行の人を集めて事前発表練習会を段取ってくれたりしました。ありがたいことです。
結局、事前発表会での受けは良くなく、直前ながら全面資料の作り直し。
経済産業局から事前に渡されていた資料の作り方を見たところ、
この内容は必要なので書きなさい、の指示書がありました。
事前発表会に来てくれた人、ごめんなさい。

3.発表会当日

会場は東京丸の内。
イベント開始は16時~だけど、リハーサルするのでその2時間前(14時)に集合でした。今回ピッチする5社は、農業系2社、バイオ系1社、機械系2社?な内訳ですかね。
リハーサルは、関東経済産業局の人と弁護士をされている人の2人の前でしました。終わった後、2人からフィードバックをもらい、本番までに見直すように言われます。
私は、1)ターゲット顧客が分かりにくいので具体名を挙げなさい、というのと、2)情報取得ではビジネス性が感じられないので、海底の深浅調査をもっと強調しなさい、というもの。
結局、しっかりとは直しきれず、ちょっと手を加えた程度だけでしたけどね。
市場規模や、現行の状況など情報が足りず用途の差し替えなんてこの場ではできませんよね。

本番のピッチでは、資料の修正箇所も無難に説明することができました。
事前練習でだいぶ口馴らししておいて良かったぁ。

そして質疑応答タイム。
事前の予想の「荒天のときはどうするの?」はなかったですね。
その代わり「故障したらどうするのですか?」が来た。
 →まぁ、沈むことはないようにするので、後で回収すりょうですね。
他、ビジネスの焦点が定まっていないこと、顧客ペインが弱いことなど痛いことを指摘される。
そして、最後の質問。
「Webサイトに『風が吹けばみんな幸せ』ってあるけどよく分からないので説明してください」
(!!??)

以前なら何度か頭の中でロールプレイしてきた展開。
でもそれを答えると今回の「洋上の情報取得」をメインにした説明を壊してしまいそう。どうしよう???と考えている間に、うまく説明できず時間終了してしまった。

ここでお答えしておきます。

風が吹くとヨットが走り、風車が回ります。
風車が回るとエネルギーを発生します。
エネルギーを発生すると、他のもの(ここでは船舶で話を進めます)にエネルギーを与えることができます。
船舶は燃料を使わなくて済み、環境負荷が低減します。
環境負荷が低減するので、みんな喜んで使ってくれます。
みんな喜んで使ってくれると、風力発電付きヨットがたくさん必要になります。
風車は裾野の広い産業と言われています。
いろいろな部品メーカーさんの仕事が増えます。
仕事が増えると経済が回ります。

風が吹くと、みんな幸せになります。

やっぱり言っておけばよかったな~、と後悔しているところです。
ピッチのテーマに対して、元も子もない話になってしまう気がして躊躇しました。

4.その後

ソフト屋さんの社長からは、
「最後の質問した人は、自分が悪者を買って出て発言してくれたんだから、
ちゃんと答えるべきでしたね」って言ってくれて。
すごいな、ちゃんと大人の受け止め方ができてるのですね。

その後、特に大きな反応はないようです。
また次、機会があればしっかり答えるようにします。

そういえば、ピッチ後の懇親会で、
「今度ヨットに乗せてあげるよ」と声かけて下さった人がいたので、
もし乗せてもらったらその話もできれば、と思います。

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